彼と彼女は ひとめぐり逢い
なにげなく なにげなく 言葉を交わす
彼と彼女は 時計を止めて
どこまでも どこまでも さまよい歩く
見知らぬ二人でも ある時ある日
喜びも悲しみも わけあう二人
彼と彼女は めぐりを求め
ひそやかに ひそやかに 身体を寄せる
彼と彼女は もう別れては
一日も 一日も 生きて行けない
彼と彼女は やさしい朝に
くちびるを くちびるを 合わせておきる
見知らぬ二人でも ある時ある日
喜びも悲しみも わけあう二人
彼と彼女は 時の流れの
いたずらに いたずらに 築かず生きる
彼と彼女の 小さな部屋に
しのびよる しのびよる 別れの時間
彼と彼女は どうすることも
できなくて できなくて 何も言わない
幸せな二人でも ある時ある日
悲しみと苦しみに 包まれる二人
彼と彼女は 別れたけれど
いつの日にか いつの日にか また逢うでしょう
また逢うでしょう
また逢うでしょう