一、
お前が逝った朝と 同じ降る雨を見てる
表を通る人の 笑い声が耳に響く
肌と 肌を寄せた 狭い狭い部屋の
西の 西のガラス窓 鍵も 鍵もさびてる
プッツリやめたはずの 酒を何故か飲んでみたい
二、
お前と歩き方が 似ているそれだけの女の
トボトボ後をつけて 街を歩く事もあった
影と 影を踏んで 駅に 駅に出たら
白い 白いコスモスが 風に 風に揺れてる
あれきり足を向けぬ 角の店に寄ってみたい
膝と 膝を重ね いつもいつも飲んだ
好きな 好きな珈琲も 何故か 何故か不味いよ
あの日でペンを捨てた 古い日記つけてみたい