一、
とてもあなたが 好きだった
久留米がすりの 匂う街
忘れられずに さまよえば
博多人形も 泣いている
あゝ ネオンの ネオンの中洲よ 福岡の夜
二、
数えきれない 想い出は
阿蘇の山かげ 月の宿
指のほてりも 残るのに
なんで私を 置いてくの
あゝ 不知火 不知火天草 熊本の夜
三、
波かぬらした 黒髪を
そっととかして くれた人
今日も逢えない 私には
海の色さえ やるせない
あゝ 日南 日南海岸 宮崎の夜
四、
独りかなしく 燃えている
女ごころは 桜島
たとえ嘘でも かまわない
好きときかせて もう一度
あゝ 指宿 指宿湯けむり 鹿児島の夜
あゝ 思いは 思いはつきない 南国の夜
南国の夜