一、
夢を鞄につめこんで
一人出て来た東京は
十九、二十のわたしには
きびしすぎます つらすぎる
泣いちゃいないわ 負けないわ
だって東京が
夜の東京が 性に合う
二、
泣いてすがって 引きとめた
母の姿が 目に浮かぶ
帰っておいでの 便りにも
涙・なみだが にじんでる
心配しないで 大丈夫
だって東京が
夜の東京が 性に合う
三、
男ごころの裏側も
見えてきました わたしにも
浮いて浮かれりゃ 夜が更ける
自棄で言うのじゃ ないけれど
女ひとりで 生き抜くわ
だって東京が
夜の東京が 性に合う