思い出の住む国へ帰りたいけれど
思い出のあの国は今は遠すぎる
過ぎてきた道で心残して
別れた人たちをなつかしんでも
思い出は砂のようにひとつぶひとつぶ
手のひらの間からこぼれ落ちてゆく
思い出の住む国へ帰ってみたいと
思い出の住む国を捜しつづけてる
いつか又会えるそんなつもりで
別れた春の日を悔やんでみても
思い出は雨のようにシトシトシトシト
うつむいたくびすじを流れ落ちてゆく
明日会うひともいつかさみしい
背を向け夕焼けに消えてゆくのか
人の世は水のようにサラサラサラサラ
花びら浮かべて流れ去ってゆく