淋しくなれば 心のなかに
いつもよみがえる 去年の夏の
波うちぎわで わたしを呼んだ
声にふり向いた まぶしい朝を
海が見えたら 走って行くわ
白い砂浜で 想い出をさがすの
やさしく過ぎる そよ風のなかで
そっと追いかける 幼いころを
あぜ通づたいに 芹摘みにがら
ふたりで帰った タ焼けの道
山が見えたら 走りて行くわ
青い麦の穂が 想い出を歌うの
雨がやんだら 陽ざしのなかに
消してしまおう 悲しい夢は
ふるえて散った 小さなしずく
とかしてくれた わたしの涙
虹が見えたら 走って行くわ
空に向って 幸せを語るの