一、
街のあかりが 灯るころ
今宵も佇む 中ノ橋
別れた夜のそのままに
しばれた空に
寂しげな 星くずが
きらりきらきら きらめきながら
盛岡の夜に うるんでる
二、
カクテルグラスの その底に
面影もとめる ナイトクラブ
別れた夜の そのままに
むせび泣くよな
ブルースを 踊る影が
ゆらりゆらゆら 揺れて寄り添う
盛岡の夜の せつなさよ
三、
恋の傷痕を 抱きしめて
ただひとりさまよう お城山
別れた夜の そのままに
思いださせる
坂道に 粉雪が
ほろりほろほろ 胸に冷たく
盛岡の夜が 更けてゆく