一、
冷い雨に たたかれながら
あなたとかわす あついくちづけ
わたしの髪を つたって落ちる
しづくにさえも くちづけくれた
やさしいひとね やさしいひとね
とても とても あなた
たよれるひとね たよれるひとね
いつも いつも 思う
どんなに体 つめたくたって
心がもえる 火のよにもえる
二、
はげしく雨が 降りそそぐ道
鈴懸の葉も 枯れて落ちてる
さびしい秋ね ひとりでいると
だけどもいいの あなたがいると
愛していると 愛していると
言って 言って 今日も
わたしの耳に わたしの耳に
あつく あつく 言って
コートもいらぬ 傘さえいらぬ
火のよに胸が もえてるわたし