初めての
あの日のことを
思い出しているよ
僕は16才だった
彼女は年上のやさしい女
僕は
はじらいとまどっていたんだ
彼女は
からかうような流し目で
僕のこと見てたよ
それは朝顔が美しく咲くある夏のこと
納屋の中での出来事だった
僕は思いきって彼女の肌に触れた
そっと触れた
しなやかで
手をのせたら
すベりおちそうな
彼女の肌
僕の頭は
ズキンズキンと脈打っていたよ
なのに彼女の目は
涼しそうに僕を見つめるばかり
ああ
両手に伝わる彼女の
肌のぬくもり
僕
急にこわくなっちゃった
……と、とつぜん
あたたかい液体が
僕の手にほとばしった
そう
それが初めて牛の乳をしぼった
僕の体験なのでした